【住所】 | 〒612-8471 京都市伏見区下鳥羽長田町135 |
---|---|
【TEL】 | 075-611-5151 |
【FAX】 | 075-611-8118 |
【URL】 | http://www.tsukinokatsura.co.jp/ |
京都と大阪を結び鴨川・桂川に沿って鳥羽街道(鳥羽作り道)があり、平安京の造営(794年)にともない、羅城門(平安京の表玄関)からまっすぐ南下する道として計画的に作られた古道を挟んで、酒蔵と母屋があります。元祖「にごり酒」で全国に名高い「月の桂」は創業300有余年の伏見の中で古い蔵元のひとつです。鳥羽伏見の戦で罹災に見舞われ、かつては京から西国に赴くお公卿さんの中宿もつとめ、石清水八幡宮の放生会にて勅使の姉小路有長卿が参向された折、「かげ清き月の嘉都良の川水を夜々組みて世々に栄えむ」と詠んだことから銘酒「月の桂」の名が誕生しました。
「月の桂」は、古い中国の伝説の「月中に桂あり 高さ五百丈常に人ありてこれを切る・・・」からとってつけられた名前です。季節感と個性を大切に「酒は文化なり」という神髄を示す。中村真一郎氏、武田泰淳氏、開高健氏、水上勉氏など酒仙を標榜する作家が書き記す処多し。
明治以降、忘れられていた「どぶろく」を現代に復活(13代目・德兵衞/恵一)した最初の酒蔵として、すでに、醸造学の最高権威・故坂口謹一郎博士(東大名誉教授)から、“元祖”のお墨付きを頂戴しています。「大極上中汲にごり酒」は昭和41年に初めて誕生。“にごり酒”は熱殺菌をしないで搾ったそのままを壜詰めにした季節感と個性を強く感じる『活性生にごり酒』【米のシャンパン】ともいうべき酒を全国に発売。(昭和41年)
その年から京都と東京で「月の桂にごり酒の会」が発足。平成24年11月現在、京都会:387回、東京会:371回を迎えています。昭和46年には、浜松市と新潟市でもお客様主催の「月の桂会」が発足し現在に至っています。また、昭和36年より古酒を造り始め、全量甕に囲った10年秘蔵大吟醸古酒「琥珀光・特別酒」を昭和51年に全国にさきがけて発売。(当時、2級酒1,800ml・10,000円)
また、平成7年から伏見の特定農家と契約し社長自らも田植えをして無農薬有機栽培米「祝」を育て「大吟にごり酒」、「平安京」、「祝80%純米酒」を発売。平成8年から、アルコール度数8%の新タイプの純米酒「抱腹絶倒」や発泡性のある「吃驚仰天」を発売しています。海外からの引き合いも多くなり、今後の展開がたのしみです。