【住所】 | 〒612-8083 京都市伏見区京町1丁目285 |
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初代の山本勘蔵が、大正の頃、大阪で酒問屋を始め、取引で伏見を訪れるうちに、伏見清酒の良質性と伏見桃山の風景に魅せられました。そこで昭和11年に縁あって現在の蔵を譲り受け酒造業を始めました。
昭和17年、戦時下の企業整理により当蔵は休造となりましたが、昭和23年、戦後の経済自由化により2代目楢雄が酒造業を再開しました。当時の製造量は約30tでした。
以後戦後の復興とともに増産を続け、昭和30年には株式会社に組織変更し、現在に至っています。
杜氏は15歳で当蔵入した田中政雄(兵庫県美方郡岡町出身)が、軍隊から復員後に就任し、昭和45年には組合きき酒会で最上位入賞を果たしました。
主銘柄の鷹取は昭和の初期から使っていたようですが、由来は山本勘蔵の出身地に近い奈良の高取町からと、商用の途上で気に入った地名と重なってできたものと考えられています。
昭和30年代まではもっぱら大阪の一部のみの販路でしたが、その後京都、関東域にも取引を拡張しました。昭和46年には商標「千代宝」の取り扱いを始めました。
昭和56年、伏見清酒パック協同組合が設立され、その構成員になって紙パック製品も発売しました。
平成6年、伏見港開港400年祭にあわせて純米大吟醸伏見港を発売しました。地元店の応援も得て着実に増進しています。
時代とともに消費者の嗜好も変わり、甘口から辛口へ清酒の内容も変化してきました。当社はその変化の中にあっても、製品の特徴である旨味の保持に努めました。これからも伏見清酒の伝統を守りながら、消費者の要望に応じることを目標として日々励んで参ります。